2014年5月9日金曜日

「ミヤタリティとラショリズム」イベントレポート + 「野犬のロデム」発売直前インタビュー

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「ミヤタリティとラショリズム」参加者で記念撮影。
 (ピグミースタジオのデジタルおもちゃ工場長こと小清水さんのFacebook写真より転載)


5月6日に「ミヤタリティとラショリズム」という、ミヤタケイコさんとラショウさんの作品展示会に行ってきました。同時に「野犬のロデム」の音源収録会も開催され、さらに開発者へのインタビューも行ったので記事にする。

目次
  • 「ミヤタリティとラショリズム」展示物紹介
  • ラショウライブ & 「野犬のロデム」音源収録会
  • 「野犬のロデム」発売直前インタビュー

・「ミヤタリティとラショリズム」展示物紹介


会場のむづかしい月は神戸にある雑貨店・ギャラリーである。ラショウさんが経営しており、イタチョコシステムのグッズも販売している。
今回のイベント「ミヤタリティとラショリズム」は、ラショウさんとぬいぐるみデザイナーのミヤタケイコさんの作品の展示会である。
残念ながら筆者はイケナチョフでしこたま笑った重篤患者なので、公平な紹介はできない。ロデム作品を中心に紹介していく。

ご存じ「ロデムスーツ」と「ねぷたロデム」。
ラショウさんはこれを着てBitSummitの3日間を犬として過ごした。

ミヤタさん作「ロデムブローチ」。もちろん筆者も購入。


ミヤタさん作「ミヤタロデム」。野犬らしさを出すため傷だらけの顔に。眼にはボタンを使用。

ミヤタさん作「ロデムとタビーヌ(旅犬)のハンドパペット」。後ろのハンドパペットもミヤタさんの作品。

以前販売されていた「かばんロデム」。この鎖と首輪を外すところからゲームが始まる。

こちらも販売されていた「ラショウキーボード」。メカニカルなタッチで当時珍しいUSB接続。
左側の絵ではちゃんとキーを明示しているが、飽きたので右に行くほどわかり辛い絵になったとこのこと。

「フェルトロデム」。三色のうんち(茶・青・緑)もついている(色で体調を判断できるんだよ)。

ファンからのプレゼント「ロデムファンのロデム」。やっぱり貰って嬉しかったとのこと。

クイック・ジャパン誌で連載されていたラショウさんの漫画。むづかしい月に行けばいつでも読める。
筆者は「iタスマニアデビルさん」のTAXIネタと「バイクオとバイクリエット」のSWネタで笑いを堪えられなかった。


・ラショウライブ & 「野犬のロデム」音源収録会

17:30で展示会は終了となり、ラショウライブが始まった。ラショウさんの引き語りで「野犬のロデム」のメインテーマを歌った時は、筆者を含めた聴衆が犬の鳴き声をして盛り上げた。この時録音されたものゲームで使われるとのこと。

ラショウライブ 2014 in KOBE
野犬のロデムの歌から売れ残りドールの歌まで。

ぬいぐるみデザイナーのミヤタケイコさんが、「ミヤタロデム」作成話を語る。

ハンドパペットの共演。左2体はミヤタさん作、右はラショウさん作。
「下地の色がよかったので眼を入れなかった」 「どこを向いているのかわからないのが好き」とミヤタさん。

このライブの後ゲームに出る野犬の音源の収録が行われた。筆者を含めた聴衆が犬の鳴き声を出し、録音してゲームで使う。
収録の流れはこんなかんじ。

ラショウ「普通の犬の鳴き声をお願いします。」
筆者「ばぅ。」

ラショウ「仲間になった時のうれしい声をお願いします。」
筆者「ばぅばぅくぅーんくぅーん。」

ラショウ「物を咥えた時の声をお願いします。」
筆者「ばぐっぐぅーーぅ。」

ラショウ「物を食べる時の声をお願いします。」
筆者「ばぐばがばぐずびぃ。」

ラショウ「敵と戦う時の鳴き声をお願いします。」
筆者「ばうばうばうばう ばうばうばうばう。」

ラショウ「寂しい、哀しいときの鳴き声をお願いします。」
筆者「きゅくぅーーーーん。」
採用されるといいな。


音源収録を労うため舞を披露するラショウさん(2曲連続)。
舞を見るのは初めてなのですが、お面を付けててもこっちを向かれるとドキッとします。


・「野犬のロデム」発売直前インタビュー


5月に発売予定の「野犬のロデム」について、イベント会場でラショウさんから、帰り道でピグミースタジオデジタルおもちゃ工場長こと小清水さんからお話を伺った。
なおインタビューにはネタバレ要素も含まれるので、長い改行の後に記載した。 前情報無しで「野犬のロデム」をプレイしたい読者は、ここで記事を読むのを止めてくれ。



























※録音をしていなかったため、口調等が異なる可能性があります。

ラショウさんへのインタビュー


-BitSummitで初めて「野犬のロデム」をプレイした時、とりあえず何をしていいかわからないので先に先にと進みました。そしたらイケナチョフと連呼されて…あの声にやられました。あれはラショウさんの声なのですか?

ラショウ「イケナチョフやロデムの声は、私の声です。」

-1回目のプレイではパタパタする敵に瞬殺されて、私は混乱したんですよ。こんな立派なブースを構えているところが、こんな訳のわからんゲームをお出しするはずが無いって(笑)。

ラショウさん苦笑

-気を取り直して2回目をプレイしました。今度はパタパタする敵はやり過ごしたのですが、ロデムが魚になりました。困ってたら会場にいたスタッフからたしかこんなアドバイスを受けました。
「魚の状態で物を食べれば元に戻るんですよ。でも魚って口が小さいから食べられる物あるかなぁ。無いですね。頭にパラサイト植物を生やして、食べ物を育てればいいんですけどねー。これリセットした方が早いですね。」
こうして私の2回目のプレイは終了しました。

ラショウ「(笑)。プレイありがとうございます。私はプレイヤーに疑問符をお出ししたいと考えています。魚になったのは「ロデムっち」から引き継いだ要素ですね。」

-「ロデムっち」とは?

ラショウ「「ロデムっち」は原作の「野犬ロデム」の後に作った作品です。新作の「野犬"の"ロデム」は、この2つの作品からいろいろ取っています。パラサイト植物を育てるのも「ロデムっち」の要素です。」



-「野犬のロデム」は長く生存するのが目的のゲームですが、エンディングはありますか?

ラショウ「ゲーム中に条件を満たすとキャストロール(登場人物紹介)が流れます。面白そうだからロデムが食べたものの一覧が流れるようにしました。」

-わぁ昔のゲームっぽいですね。PC原人というゲームを思い出しました。

ラショウ「またコレクション要素も追加しました。パラサイト植物を上手く育てるとイタチョコシステムが以前出したグッズを手に入れる事が出来ます。新しくプレイしてもグッズの情報は残ります。」

-今度は最近のゲームッぽいですね。

ラショウ「でも私はゲームで保障するのが嫌いなんです。良いところでセーブして、失敗したらロードして何度でも挑戦するといった。だからある死に方をしたら集めたグッズを無くすようにしました。」

-きゃーすてきー!



-BitSummitではねぷたロデムを被って、3日間犬として過ごしましたね。目立ってましたよ。

ラショウ「ねぷたロデムは下の方を開けて、知ってる人ならラショウだと分かるようにしました。」

-私は知らずにお手をしたんですよ。その後、実は私が子供のころからゲームを作っていた人だと知って、頭を抱えました。

ラショウ「ねらい通りですね(笑)。」



-ラショウさんは新作「野犬のロデム」の開発にかかりきりでは無いんですよね。

ラショウ「監修をやってます。だからこうしてショップ経営もできます(笑)。時には直接直接プログラミングしたくなるときもあります。生き物を見せるための演出って難しくて…。」

-考えてみればテーマソングを歌ったり、あかん話(第一回第二回)の撮影をしたり、広報的な活動もされてますね。あかん話はとても良かったです。

ラショウ「ありがとうございます。あの収録も大変でした。ビルの屋上なので空調の音が鳴ったり、雲が日光を遮っただけでやり直しになります。さっきの話良かったのでもう一回喋ってって。」

-あかん話は10分未満の動画ですが、実際にはもっと喋ってるのですか?

ラショウ「もっと喋ってます。良い編集をしてくれてますね。」



-ポリポリクラブの放送で聞いたんですが、私はラショウさんがBitSummitの1カ月前にドイツに行っちゃうエピソードが好きなんですよ。その間どうしてたんですか?

ラショウ「ドイツにパソコンを持って行って、それを使って出来たものを確認していましたね。」



-そういえばiOSで「あの素晴らしい弁当を2度3度」をリリースしてたそうですが、AppStoreで検索しても出ませんでした。

ラショウ「iOS7になったら画像が乱れてしまう現象が起きたため、現在は配信を停止しています。「野犬のロデム」が終わったらまたお出ししたいですね。私が使っているDirectorという開発ツールがバージョンアップしてiOSに対応したので、今もゲームを作っていますよ。」



デジタルおもちゃ工場長こと小清水さんへのインタビュー

 -(BitSummitでプレイした「野犬のロデム」について語る筆者)

工場長「(笑)。製品版は、BitSummit版よりある意味かなりパワーアップしてます。まず死にやすくなってます。 初プレイだと一週間は生きられないんじゃないかな。」

-あれよりも死にやすいんですか!

工場長「他にもBitSummit版では表現上よろしくないということでうんちを食べれないようにしていたのですが、 「うんち食べれないの?」という声が多かったので、やっぱり食べれるようにしました。(笑)」

-きゃーすてきー

工場長「それからBitSummitの時に、ボコスカウォーズのように仲間を引き連れるシステムを入れたいと言っていたのですが、それも実装しました。」

-えっBitSummitからまだ2カ月しか経ってないですよね。その期間でそんなに進化したんですか!



-私はラショウさんがBitSummitの1カ月前にドイツに行っちゃうエピソードが好きなんですよ。その間どうしてたんですか?

工場長「ええ。ラショウさんは、ちょうどBitSummitの一ヶ月前くらいにドイツに旅立たれました。 突然なんですよ...。修行に行くと。(笑) その間、Skypeで連絡を取っていたのですが、追い込み時期ですから、それはそれは、大変でした。通信速度は十分じゃなかったり、ラショウさんのステイ先から「リュリュロルリ〜ポンッポンッ」みたいな 音が毎回鳴っていて、歌?音楽?とにかく声がとても聞きづらい... ゲーム画面とSEを合わせてのタイミングの確認なんかは特に大変で、 Webカメラに向かってPSVitaの画面を見せて、 これですよ!これ!これ!あ〜、ん〜、んぐぐっ.....あっこれ! みたいな感じで何度も確認を取ってましたね。」

-(笑)。ラショウさんが帰ってきたのはいつなんですか?

工場長「BitSummitの前日です。」

- えー!?(これには本当にびっくりした)

工場長「で、帰国と同時に発注していたロデムスーツとねぷたロデムを取りに行ったのですが、 ラショウさんは、最後の仕上げをする為に、実は夜なべをして完成させてました。 ああ見えて、実はもの凄い熱量のアーティストなんですよ。 うん。ホントは、真面目なんです。いや、不真面目なことに真面目。まぁ、どちらでもいいか(笑)」

-帰国直後に徹夜して3日間犬の姿ですか・・・



以上長くなりましたが、「ミヤタリティとラショリズム」のイベントレポートとなりました。
この場を借りてラショウさん、ミヤタさん、山下さん、小清水さん、カメラマンの方にお礼を申し上げます。ありがとうございました。
今回購入したロデムオーナメントとロデムブローチ(サイン入り)。うお~

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